【美しき日々】「僕の好意は断れないよ」その自信はどこから?ミンチョル(イ・ビョンホン)のキザ炸裂1〜8話【韓国ドラマ】
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藤岡眞澄
「美しき日々」は、2001年に韓国SBSで放送されたテレビドラマ。日本でもNHKで放送されましたね。イ・ビョンホンに心奪われ、チェ・ジウに涙し、リュ・シウォンにときめいた方も多いのでは。全24話を久々に一気見した感想を3回に分けてお届けします。まずは1〜8話のレビューです。
※ネタバレにご注意ください
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キザのあとに一瞬見せるキラースマイルもたまらない
21年前の2003年、“冬ソナ”ブームの熱気冷めやらぬ中、NHK韓国ドラマシリーズ枠で放送された『美しき日々』(SBS/2001年)。
演じるイ・ビョンホン、チェ・ジウ、リュ・シウォンの3人が、愛憎渦巻く三角関係に陥るラブストーリーで、韓国では最高視聴率35.9%を記録。日本でも、『冬のソナタ』のユジン役でおなじみだったチェ・ジウが出演していることに加え、イ・ビョンホンがヨン様に続くビョン様ブームを巻き起こした大ヒット作だ。
舞台は華やかな音楽業界。大手レコード会社の御曹司ミンチョル(イ・ビョンホン)と医学部生のソンジェ(リュ・シウォン)は異母兄弟だ。
そして、孤児院で姉妹のように育ち、美術の道を志すヨンス(チェ・ジウ)と歌手を夢見るセナ(イ・ジョンヒョン)—— それぞれに心の傷を抱えた4人の若者の成長物語が展開される。
序盤1~8話は、いかにも貴公子然としたミンチョルが、これ以上ないほどキザな仕草でヨンスに強引に迫る姿が見どころ。イ・ビョンホンが繰り出すキザの波状攻撃に、胸をズドンと撃ち抜かれた人も多いはず。キザのあとに一瞬見せるキラースマイルもたまらない。
その一方で、後妻に入って肩身の狭い思いをする母を労わりながら、兄に遠慮して音楽の道を諦めようとするソンジェ。セナの夢のためなら自らを犠牲にしようとするヨンスの献身に惹かれていくソンジェの心優しい王子様ぶり、生真面目な仕草がミンチョルと対照的だ。
That’s韓国ドラマの幕開け
物語は25年前の殺人現場から始まる。レコード大賞獲得のために陰謀を企てたビクトリー・レコード社長(ミンチョルの父)が、敵対するレコード会社社長(ソンジェの父)を思いがけず殴り殺してしまい、交通事故に偽装する。
親世代の因縁が子どもたちを苦しめ、思い合う者同士がなかなか結ばれない、That’s韓国ドラマの幕開け。そして、大事な伏線だ。
10年後、ソンジェの母ミョンジャ(イ・キョンジン)はミンチョルの父を頼って子連れ再婚。ソンジェが血を分けた兄弟、と聞かされたミンチョルと妹のミンジ(シン・ミナ)は新しい家族を拒絶する。
そのころ、孤児院で暮らしていたヨンスとセナは、クリスマスにビクトリー・レコード社長の父と慰問に訪れた幼いソンジェと偶然、出会っていた。しかもその日、ヨンスが手に持ったやかんの熱湯でセナに大やけどを負わせてしまう。ヨンスのセナに対する贖罪の日々が始まった。
さらに10年が経ち、ヨンスは美大を目指して孤児院を巣立つ。セナとの間に交わした、毎年クリスマスにソウルタワーの下で逢う約束。だが、交通事故にあって約束を守れなかったヨンスはセナの信頼を失い、消息はぷっつり途絶える。
そして5年後の2000年冬。歌手志望だったセナを探し出す近道、とビクトリーのレコードショップに就職したヨンスは、孤児院に慰問に来た“社長の息子”と再会する。だが、その男性はソンジェではなく、ミンチョル。室長として会社を支えるプリンスだった。
さっそく、派手な芸能界とは無縁の、清楚な美しさを湛えるヨンスに食指が動いたミンチョルのキザ炸裂。ミンチョルを「15年前のあの男の子が?」と凝視するヨンスに、「見つめられると困る。女性にそんな顔させて心苦しいけど、また今度」と言い残して立ち去る。
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